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横須賀おまかせ相続・家族信託

終活とはAbout Shukatsu

皆さんこんにちは、終活カウンセラーの大友です。
今日のお話は「終活とは何か」「それはどういうことをするのか」ということをお話させていただきたいと思います。

  1. 終活のイメージ
  2. 終活とは何か
    →終活の「終」は人生の「終盤」
    →人生の終盤を幸せなものにするには
  3. 何の為に終活をするのか
    →終活の目的
  4. 終活を始める前におさえておきたいこと
    →終活に関する相談は誰に?
    →相続対策より大切なこと
  5. どうやって終活をするのか
    →終活の進め方①現状把握
    →終活の進め方②情報収集と整理
    →終活の進め方③対策を立てる
  6. 動画による解説

終活のイメージ

「終活」というと、皆さんどんなイメージを持たれますか?
エンディングノート、相続対策、墓じまい、断捨離、遺言状…
実はそういったことには全部共通点があるんです。

まず「絶対に必要なものではなくて、大抵の人は終活をやらなくても普通に問題なく生きていける」というのがまずひとつ。
また「効果が出るまでに時間がかかる。やったからといってすぐ効果が出るわけじゃない。したがって、良かったなって実感が持ちづらい」ということが共通点なんです。
ゆえに、今やらなくてもいいんじゃないの?ということになりがちなんです。

しかし、やって失敗したって方は、一人もいないんです。
大抵の方はやって良かったなと言われると思います。
また、やってみると意外とやりがいがあるんです。
自分の幸せのためにやることなので。
だから、終活をやることでかえって活き活きすることはあります。

終活について、わかり易いイメージは、たとえるなら100%火事になる家。
そんな家があるとして、その家にかけてる火災保険。ってこんなイメージです。
火災保険ってかけてる人多いと思うんですけど、実際に火事にあう人ってそんな多くないのかなって思うんですが、この終活について言えばね、100%役に立ちます。
私が今60歳ですから、5年後なのか10年後なのか…必ずこの内どこかで終活が役に立つときが来るんです。保険として考えてみても、100%以上絶対に元が取れるような活動なんだよ、ということはイメージしていただければいいかなと思います。

先ほどのエンディングノートとか断捨離とか、どれもいいことなんですが、できれば本に書いてあったからやるとか、テレビで言ってたからやるというのではなく、ちゃんと計画を立てて終活をすれば、効果も何倍にもなります。

終活とは何か

さて、本題に入ります。まず「終活とは何か」ということ一言で言いますと「人生の終盤を毎日生き生きと自分らしく生きるための活動」です。(これは私の定義ですので、公式の定義を見たいという方は終活カウンセラー協会のこちらのページをご覧になっていただければと思います。)

■終活の「終」は人生の「終盤」

「終活」の「終」というのは「終わり」という意味ではなくて「終盤」という意味なんです。

「終盤」のイメージとは、例えば野球。1回から9回までありますが、5回先発ピッチャーが降板して、6回、ここから中盤後半に入っていくんですけど、60歳が野球でいう6回です。中継ぎのピッチャーが出てくるかどうかってところですね。70歳が7回、80歳が8回、90歳が9回…。 80歳、90歳というと、その試合が勝つか負けるか良い試合になるかどうかというところの分かれ目になるすごい大事なところですね。100歳になったらこれは延長戦のイメージでしょうか。

その他にもドラマに例えると分かりやすいと思います。
ドラマは、最終回のちょっと前あたりから何回かクライマックスっていうとこあるじゃないですか。あそこがドラマの良し悪し決めると思います。そのクライマックスから最終回が「良いドラマだったよね」「見てよかったよね」「後世にも残るよね」という良し悪しを決めますし、いくら前半が良くてもその辺りがグダグダになってしまうと「つまらないドラマだったな」「見て損したな」ってことになるんです。

人生も全く一緒とは言いませんが、その「終盤」の良し悪しが人生に大きく影響してくると思います。
例えば、若い内いきいきはつらつとしていたけど、半ば以降はイマイチ冴えなくて、50~60歳過ぎたら毎日不安と不満ばかりで、80歳まで生きて最後は辛い思いしながら亡くなった、という人生も残念ながらあるんです。
他にも、50~60歳までバリバリ働かれて、お金もある地位もある。だけどそこからはひとりぼっちになっちゃって、生きがいもなく残りの10年20年を過ごして、最後は愛してくれる人もいなくて一人で息を引き取る、という人生も残念ながらあるんです。
それが悪いとは言いませんが、できれば一度だけの人生なので、最後まで幸せな良い人生を送りたいものです。
そういうことはちょっとした心がけとか努力で出来るので、今日の話「終活」でそれをご自分のものにしていただければなと思います。

■人生の終盤を幸せなものにするには

体が衰えても幸せに生きてる人というのは二つの共通点があります。

まず一つ目は、人から愛される人。
私がよく行く介護施設や病院では、可愛いおじいちゃんだな、優しいおばあちゃんだなという人、いろんな人に愛されて、いろんな人に声をかけて話をする人が、幸せオーラが出てると思います。
逆のケースもあります。嫌われてたり孤独だったり、眉をひそめられるような、あまり積極的に人が関わってくれないような状態の人というのはやはり幸せそうに私には見えません。
やはり人から愛されるという事は、特に人生の後半では幸せに生きるためには大事なことじゃないかな、という風に思います。

二つ目は、安心感をもって生きてる人。
そういう人は、幸せ感を感じます。いつも不安な気持ちでいる人というのは、落ち着きがなく、幸せ感を感じないんです。

どんなにお金だ家族だといっても、やはり安心して生きて行けるというその心の持ちようが大事になります。プラス物理的にお金や家族ということも含めて、それで安心感をもって生きられるようにすると、幸せな良い人生の終盤を生きられるのかなと思います。

何の為に終活をするのか

終活というのは、今お話したように「人生の終盤をいきいきと幸せに自分らしく毎日生きる」ものだとするならば、それを「何のために」「どうやるのか」という話をさせていただきます。

■終活の目的

終活で一番大事なのが「目的」です。
自分の幸せをまず第一に考えること。これをまず大前提としておいた方がいいです。

終活というと、専門家の方の講演では「残された遺族のため」というような話が多いです。相続対策というのはやはり残された方のためにしますから。
それも悪くないですし、ご自身の人生の終盤を良いものにするために大事なことではあるんですが、まず優先するなら「ご自身の幸せ」だと思います。次が「ご夫婦の幸せ」。配偶者の方、旦那さんだったら奥さん、奥さんだったら旦那さんの幸せを、亡くなるまで、体が不自由になってもできるだけ幸せに一生を過ごして、いい死を閉じられるって事をまず第一に考えるって事が、結局家族の幸せにもつながることが多いんです。

終活を始める前におさえておきたいこと

終活の進め方ですが、さっきお話ししたように個別に思いついたり本で見たことやるのではなく、ちゃんとした順番を追ってやっていったら、割といい効果が出るのかなと思います。厳密には一人一人のやり方は違いますが、今回は私のやり方をお伝えします。

まず最初に「自身の課題をはっきりさせること」
課題がはっきりしたらそれに優先順位つけて計画を立てて実行していく、ということ。
聞くと難しそうですが割と簡単にできます。

■終活に関する相談は誰に?

まず、誰にそういう相談をしたらいいかということなんですが、最初の段階では「話のわかる人」というのが絶対です。
ご家族であってもご夫婦であっても。旦那さんに話しても良く分かってくんないとか、奥さんに話しても話に乗ってきてくれないとか、そういうことがある場合は無理に話をしないで、ご親戚やご友人でもいいので、良い雰囲気で話ができる人とまず話をするのがいいです。

他には、終活のカウンセリングができるところ。我々のような終活カウンセラーでもいいですし、終活カウンセラー協会というところに相談の連絡をしてもいいです。
あと、おすすめは公的機関です。「地域福祉課総合相談係」や「地域包括支援センター」というところが横須賀市にあります。
こういうところでは高齢者の方の問題、色んな幅広い問題について相談受けてくれます。

専門家の先生だとご自身の専門分野に特化したお話になってしまい、税理士の先生だと相続税を節約するためにとか、ファイナンシャルプランナーの先生だったら資産運用をどうするかとか、社会保険労務士の先生だと介護とか保険どうするかというような話になってしまいがちなんです。
なので、専門家に相談する場合は、最初の段階では、色んなものをバランスよく幅広い視野で見ることができる専門の人が良いと思います。私のような終活カウンセラーもそういう訓練を受けていますので、よろしければご相談ください。

そういうところで課題をはっきりさせずに行き当たりばったりで終活を始めるというのは、いわば自分がどんな病気にかかっているか分からないのにサプリメントを良さそうだからって飲んでみる。これに近いです。
例えば、ビタミン錠を飲むと体にいいらしいと思って飲んでみたとします。しかし、あなたは貧血だから本当はビタミンより先に、鉄分の薬飲んだ方があなたの場合は良い、というイメージです。
やはり。限られた時間とお金でやることなので、重要な順から手をつけるようにしましょう。

■相続対策より大切なこと

まず、相続対策とか財産や相続税をどうするかっていうのは後です。後の方がいいです。
それより大事なのは、介護をどうするかとか終末期の看取りをどうするかということです。これが相続にも繋がっていきます。

■なぜ介護や終末期の看取りが大事なのか?

相続で、分かりやすい話すると例えばですね、皆さん法定相続っていうのはご存知だと思うんですよ。
奥さんがいてそれから子供さんが二人いる場合、法定相続でいうと奥さんが1/2子供さんがそれぞれその半分の1/4、1/4、ってこれが法定相続分になんです。

例えば、旦那さんと奥さん。息子さんと娘さんがいたとします。
旦那さんも奥さんも高齢ですが、息子さんは色んな事をしてくれました。病院の入退院の世話や、何かあった時に病院にかけつけたり、お墓、檀家として菩提寺の住職さんと話をしたり、介護も色々手配をしてくれたり。仮にそういうようなことを責任を負って長男さんがやってくれたとします。長男さんは仕事をしながらでもスケジュール調整しながら一生懸命やってくれたとします。

そんな折、お父さんが遺言状を残さないで亡くなりました。
仮に1億円の資産を持ってる方だったとして、法定相続分通り、奥さんが5千万、長男さんが2千5百万、妹さんが2千5百万を相続したとします。法定相続分通りだからと言って。
これって公平ですかね?私はそうは思いません。
公平と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、やはり役割に応じた配慮があってしかるべきじゃないかなと私は思います。

■役割に応じた相続を考える

お父さんはおそらく、長男さんに対しても妹さんに対しても、愛情は一緒だと思います。それはちゃんと、そういう風に遺言状とかで表現してあげれば良いと思います。

「俺にとってねお兄ちゃんも妹も同じように可愛いんだよ」と。
「でもね、お兄ちゃんはこれだけのことを責任持ってやってくれるんだよ。だからお兄ちゃんには遺産のうちこれだけを受け取ってもらいたいんだよ。責任とか重荷について、その分として俺は遺産をこれだけ残したいんだ。妹のお前も同じように可愛いんだけれども、役割の違いということでお前の方の金額はこうなんだよ」と。
こういう風にはっきり書いて分けてあげれば、長男さんも妹さんも納得するんじゃないかと思います。

それが黙って、遺言状も残さないで、遺産を半分半分にしたら。長男さんがすごいできた人ならば「俺は半々でいいよ。俺は長男だから自分がやることやったんだ」って人もいるでしょう。しかし、逆に「俺こんなに頑張ったのに何で」「うちの女房だって大変な苦労したのに」「何もやってないお前が半分とはどういうことだ」って仲が悪くなっちゃうかもしれないですよね。

だから、相続とか考える時は、相続税を節約するとか言う以前に、まずご自分やその配偶者の方の終末期や介護を、どなたに面倒を見てもらうか、というようなことも考えた上で相続対策を考えていただければいいかなと思います。

どうやって終活をするのか

■終活の進め方①現状把握

私のやり方としては、まず「現状把握」をします。
例えば…
・今財産どうなっているか
・どういう形でいくらあるか
・年齢は今何歳か
・年金は大体こうで、収入はこれから大体どのぐらい入ってくる
・毎月どのくらいお金が出て行くか
・保険はどう入っているか
・受け取り人はどうなっているか
・相続人の方はどうなってて誰に何分の一ずつ行くようなっているか
・家はどうなっているか
というように、まず現状をきちんと把握することが第一番目です。

■終活の進め方②情報収集と整理

現状把握したら、次は、情報の収集と整理です。

例えば、生前対策で家族信託というものが最近話題になっていますが、この制度があるということを知っているか否かだけでも、対策を取れる幅がものすごく違ってきます。
できれば幅広く情報収集されたらいいと思います。
ただ情報を詰め込むだけ詰め込んで頭でっかちになってもしょうがないので、その情報の中で、ご自身に合った、必要なものだけを残して整理することも必要です。

きちんとご自身のために必要な情報が整理できたところで、ここで相談をする相手がご夫婦です。
旦那さんだったら奥さん、奥さんだったら旦那さん。それから子供さん。その近い人たちと話をしてください。
「自分たちの課題がはっきりした」「現状もはっきりした」「対策としてこういう方法があるって事がはっきりした」「じゃあどうしていこうか」という話をここでするんです。
あとは、専門家の方。例えばさっきお話したファイナンシャルプランナーとか税理士とか、その道の専門家の先生とは、ここでお話すると良いです。

■終活の進め方③対策を立てる

現状把握して課題をはっきりさせた上で、情報収集をしたら、次に対策を立てます。
具体的にどうしようかなという対策です。

対策というのは、平たく言うと、いつまでに何をやるかという話です。ここはざっくりでいいと思います。

仮に80歳の方がいたとして、90歳ぐらいまで生きられるのが平均余命、でも大体85歳過ぎるとはちょっと認知が入ったり介護が必要になったりする可能性高いです。
そのような場合、85ぐらいまでにこういうことは済ませていこうとか、この5年間でこういう風にやっていこうとか、3年間でここまで済ませておきたいとか、そんな風にざっくり決めると良いでしょう。

だからこそ、さきほどの優先順位というものが必要になってくるわけです。
いろんなこと手当たり次第手をつけてしまうのではなくて、大事なことから。まずいつまでにやるかという事を決めて、それを具体的に着々と進めて行くと、先ほどお話した幸せの条件、安心感というのはここで得られるんです。実際そんなに辛い思いをしなくて済みます。

実際には決めてくといい事というのは色々ありますけど、そういう時には、よろしければ私に相談して頂ければいいと思います。

まとめ

●終活とは
終活とは「人生の終盤を毎日生き生きと自分らしく生きるための活動」です。終活の「終」は人生の「終盤」を指し、この終盤の良し悪しが人生を大きく左右します。人から愛される人、安心感をもって生きてる人が人生の終盤を謳歌しています。

●終活の目的
終活の目的はまず自分の幸せを第一に考えること。次にご夫婦の幸せを考えましょう。ご自身の幸せが、最終的にはご家族の幸せにもつながります。

●終活の進め方
①現状把握 ②情報収集と整理 ③対策を立てる
※優先順位をつけて取り組みましょう。大事なのは、介護をどうするか、終末期の看取りをどうするか等です。

今回お話ししたような内容をうまくご自身の人生に生かして幸せな一生を送っていただければ私としても本望と思います。
今日お話したのと同じ内容をYouTubeにアップしてあるので動画でもぜひご覧になってください。